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助け合って生きる体制作り。500万人・ワーク・オアシス・ビジョン
JUGEMテーマ:恋愛/結婚

日本メンタルサービス研究所 メンタルビジネスへのご招待(インタビュー)
2010年 04月 3日掲載 全4回の第四回目

「先生ご自身は、どのようにご自分を癒していらっしゃいますか?」

色々とありますね。私が疲れた顔をしてたら、「私のせいで、先生が疲れてるんじゃないですか?」っておっしゃる方がおられますから、元気すぎる顔もいけませんけれど、普通以上の顔ができるように、色々と気をつけています。

食べ物は、できるだけ自然食にするようにしていますし、パンも天然酵母のパンにするとか、気をつけています。後は、できるだけ温泉に入るようにさせていただきます。

なぜ、岡山の大自然を拠点にしているか。一番は、やはり自然の癒しがありますよね。泊まりに来られた方々は、「ここで寝泊りすると、安心・リラックス。スーっとします」とおっしゃいます。私も引越しして、何かスカーっとするなと感じました。

竹林があり、雑木林があり、田畑があるのですが、我が家は農薬を使っていない有機無農薬なので、自然の浄化、自然のマイナスイオン効果を感じますね。

他には、自力整体をしています。自分でする整体です。身体を揉みほぐす、別名、ツボマッサージですね。朝晩、揉みほぐして、気の流れ、血流、リンパの流れを良くしています。そのお陰か、私は人間が軽いのかもしれないけれど、見た目はちょっと若く見られますよね。


「20歳位、お若く見えますね?」

割と、そう言われる事が多いんです。血流、リンパ、気の流れが良くなれば、心と体と脳は活性化しますよね。

後は、適度な運動。農作業したり、引きこもりの子と一緒にサッカーしたりもします。身体を動かして、心も、身体も、脳も、活性化できるようにメンテナンスしています。


「心のメンテナンスは、いかがですか?」

心はね、毎日お祈りさせていただいています。私はクリスチャンなんです。


「それが、心の浄化に?」

そうですね。いつも半分以上の方は、死にたい、消えたいという状況の方々ですから、また、半分以上の方が、殺したい人が1人以上いらっしゃる方々ですので、気になる方ばかりですよね。「お一人お一人のこと、守り、癒してください」って、朝晩、心を深くこめて、お祈りさせていただいています。


「先生の活動のバックボーンには、宗教的なものがおありですか?」

そうですね。それが、一番の心の支えです。それがなかったら、「人間の限界を知っていますから、今日から止めさせていただきたい」と、多分なると思いますね。

その支えなくしては、人間の限界はすぐ来ますからね。安心、安全、リラックスできる本当に完全な方が上にいらっしゃるので、だから安心して「絶対大丈夫ですよ」と言えます。


「先生の今後の展望は?」

500万人・ワーク・オアシス・ビジョンで、今、悩んで、苦しんでおられる方々も心癒されて、ある人は、カウンセラーやサイコセラピストになっていただきたい。

その方々が、一番苦しんでおられる方々のことをよく分かる訳ですから、良い連鎖で、カウンセラー、サイコセラピストを養成させていただきたいという希望があります。

また、元気になって、経済的にも精神的にも自立していく場を、全国にどんどん広げていきたい。あと54年かけてそれをさせていただいて、110歳まではとりあえず現役をさせていただいて、それから後は自由に、自然農法で自給自足をさせていただきたいなと思います。

食の安全を目指した、グループ作りもさせていただきたい。これから、日本全国で人口減少していきますから、空き家がどんどんできる。そういう空き家を寄付していただいたり、タダで貸していただいたりして、自立していく体制作りを広めていきたいなと思っています。


「グループホームのような?」

そうですね。昔の長屋みたいなものがたくさんできるとすごく良いだろうな。自分ができることを通して、助け合って生きていく。夢ですね。どんな状況でも、安心・安全・リラックスして生きられる体制作りをしていきたい。それが一番強い生き方だと思うんです。

「今までで、先生が一番嬉しかったことはどんなことでしょうか?」

嬉しいことが毎日なんですけれども、感謝のことって言いますかね。一番嬉しいことは、絶望状態にある人が、その人自身が希望を見出して歩み始められた姿を、見させていただいた時ですかね。

ある人は、精神的な圧迫感の中で、気管が絞まって息ができなくて、薬を飲んでも広がらなくて、もう死にそうだっていう方で、その恐怖心や苦しみをしっかり聞かせていただいた途端に、薬を飲まなくても普通通りに息ができるようになったのです。

また、死ぬしかないと思った人が、自分にも自分に合った生き方ができるっていう確信を持たれた瞬間、希望を見出された瞬間が、一番嬉しく、感謝に満ちる時ですね。


「今までで、一番お辛かったことは?」

一番は、やはり解離状態。自分を見失って、人格が変わっていってしまう。表情が変わってしまいます。ご本人も、周りの人も、どうしようもない状態に豹変されてしまう。それが一番辛かった状況で、そこでは何もできない瞬間が出てきますから。

自分を取り戻すまでの時間が、一番辛く、大変な状況ですね。その時には、手を握って落ち着くまで、30分あるいは1時間位、待たせていただく必要性があります。

大きな声で罵倒されたり、興奮された状況になってきますので、その時、待たせていただくことが、一番大切かな。その人自身の気持ち、感情のことを思うと、辛くなります。

それも、無意識で試されているんですよ。そういう時に家族は、叱ったり、殴ったりして対応しがちですけれども、そうしないで、大切な人として一緒にじっとその時を共有させていただく。

そうすることで、そこに信用、信頼感が増していって、ちゃんと会話できるようになっていくんですね。そこは本当に覚悟が要りますよ。その時間には、色々と危険なことが起きてきますから。


「先生の強みは何でしょうか?」

私は借金ばかり作っていた父親のことを恨んでいましたけれども、亡くなって5年経った時に凄く感謝したんです。何故なら父親のお陰で私は経済観念を早くから実社会で学べた。それから、新商品をメーカーさんに色々提案をしたりして、枠に囚われないことを学んだ。

心理療法も色々あるのですけれども、例えば、内観療法にしても森田療法にしても、素晴らしい療法ですが、そのままでは合わない人もいるんです。マニュアル的なものから外れて、ちょっとアレンジしたら内観療法も森田療法もその人に合った方法で生きて来る訳です。私の場合はそういう風にやって来ました。

枠にはまらない様に、色々なことを学ばせていただいて、カウンセラーなりの発想じゃなくて、経営コンサルタントの資格も取らせていただいているので、経営という面も凄くシビアです。小学生で色々な試練を体験させていただいて、いい加減な父親も良いもんだなって(笑)。

「500万人・ワーク・オアシス・ビジョン」も私が決めつけるんじゃなくて、「どうしたいですか」って相談して1人1人のペース・発想で進めていく。こうしなさい、ああしなさいじゃなくてね。そうすれば必ず自立していただけますので。

とにかく私の場合は体験学習が多くて幅が広いですから、小学一年生から働かせていただいたというのが、普通のカウンセラーと全く違うかなと思います。失敗もそれだけ多くしているから、少々の「のるか、そるか」には慣れているというか、オドオドする必要性がないんです。

大変なお話でも、私が余裕を持って安心・リラックスして聴かせていただいているから、どうしたら一緒に希望を見出して行けるか、そちらに意識が行くのです。体験が少ない人だったら、「どうしよう、こんな相談」ってなりますけどね。

自殺の相談でも、大丈夫だっていう体験を沢山させていただいたので、「この人も助かりたいから来ていらっしゃるんだ」と落ち着いて聴いて、この人に合った方法はどういうものなのかを見出しさえすれば大丈夫だと思えるのです。


「先生のミッションは何ですか?」

安心・安全・リラックス感のある社会作り、世界作りですよね。安心・安全・リラックス感を社会全体、地球全体に、広げていくことです。


「今、悩みを抱えていらっしゃる方への、メッセージをお願いします」

悩み、苦しみが今、おありの方は、しっかり気持ち、感情を話して聴いてもらえる方を探していただきたい。また、そういう人のお話をしっかり聞いてさしあげる人が、たくさん増えていただきたいなという風に思うんです。

話の途中で割り込まないで最後まで、ちゃんと聴いてもらったら、心が、安心・安全・リラックスして心の自然治癒力が向上し、状況判断力が高まります。

ただ、目に見える耳で聴くのではなくて、「心の耳」で心の奥底の本当の気持ち、感情を聴いてもらう必要性があると思います。その心の声の中に、その人に合った歩み方の可能性と希望が必ず見つかります。


<編集後記>

本城稔先生には、東京でのワークショップ後の岡山行き最終便までの、
お忙しい時間を頂戴してお話を伺いました。

暖かく穏やかな先生のお声は、聞いているだけで癒される
優しい響きに満ち、まさに「安心・安全・リラックス」を
たっぷりと体感させていただきました。

「クライアントの方が先生」
「大切な人として仕えさせていただく」
「今度は社会にお返しをさせていただきたい」

ひたすら謙虚でありながら、現場主義とおっしゃる先生の
強い自信と覚悟を学ばせていただいたように感じました。

| 心の仕事の心意気 | 07:07 | - | - | pookmark |

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